こんにちは。今日は再び英語の話をしたいと思います。今こそ国際結婚をし、英語の翻訳業務などの仕事をこなしていますが、実は私は英語が大の苦手でした。そんな私がどうやって英語を使った仕事をこなして、国際結婚、海外移住を実現させたかを4話にわたってご紹介します。第2話は留学編です。第1話の英会話スクール編はこちらから。
1. 時間とお金を無駄にしないための留学

さて「自分で輸出入の会社を創って社長になる」と決めたその時から、積極的に英語を勉強するようになった私(第1話はこちら)。日本の大学卒業後は、アメリカへ留学することに決めました。
アメリカはご存知の通り、広大な土地に加え、様々な学校の種類があり、留学先には多くの選択肢があります。そしてアメリカ以外にもイギリスやカナダなど様々な国への留学も可能なので、留学したいと思ってもなかなかどのように準備を始めれば良いのか分からない方も多いと思います。
私の場合はかなり遠回りをして今に至るので、経験からお伝えしますと、定めた目標を「最短」で達成するためには、入念な留学計画に加え、その後の自分はどうしたいのかをあらかじめ決めておくことがとても大切です。
2. 留学準備の2つの方法

留学準備の方法には下記2つがあります
- 留学エージェントへ相談する
- 自力で学校を調べて入学申請をする
私の場合、当時ネットにも今ほど情報がまとまっておらず、日本の大学在籍中に留学エージェントに相談し、留学する都市、語学学校の選定から、ホームステイ先、ビザのサポートまでを一括でお願いしました。留学エージェントなしでは到底留学を実現できなかたった私の語学力。留学エージェントのおかげで、全てがスムーズに進みました。特に初めての留学の場合はビザの取得など不安な面もあるので、プロにお任せすることがおすすめです。多少自分で英語を話せる人は、自力での入学申請も可能です。
3. 留学の費用を抑えるには?

留学の費用を抑えるには下記4つのポイントをおさえましょう。
- 料金設定が安めの語学学校を調べる
- 自力で語学学校を探す
- どの国へ留学をするかを費用面を中心に検討してみる
- 宿泊先のメリットやデメリットなどを費用面も含め比較検討する
(1) 料金設定が安めの語学学校を調べる

語学学校ごとにかなりの幅で料金設定が違います。留学エージェントが提携している現地の語学学校は価格が高い場合もあるので、しっかり自分でもリサーチしておきましょう。もちろん安全でケアの行き届いた質の良い学校であることが望ましいのですが、語学学校の場合、一定の基準を満たしていれば(文法も英会話も学べるなど)、目的にもよりますが大差は無いと思いました。自分に合った安めの語学学校を現地で見つけて、トランスファー(学校を変更)するのもおすすめです。
(2) 自力で語学学校を探す

ある程度の英語レベルで自力で語学学校を探せる場合は、エージェントへの手数料も発生しない上に、学費の安い学校も探しやすいので、ぐっと費用を抑えて留学できます。
(3) どの国へ留学をするかを費用面を中心に検討してみる

近年アメリカなど物価の上昇が激しいので、どの地域へ留学するかは死活問題です。さらに、お小遣い程度は現地で稼ぎたいと思っている方は、学生ビザで就労ができる国なのかどうかも調べておきましょう。当時アメリカでは原則就労はNGでした。最近はフィリピンなどへの安価な留学先も人気だそうで、単純に「英語」を目的とする場合は、そういった方法もあります。
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(4) 宿泊先のメリットやデメリットなどを費用面も含め比較検討する

宿泊先も費用に大きく関わる部分です。語学学校が提携するホームステイ先や学生寮の価格、食事付きのプランはあるのかなど、事前に確認しておきましょう。ホームステイのメリットは現地のライフスタイルを垣間見れること。ホストファミリー(家主)と無理矢理でも多少のコミュケーションを取らないといけない環境なので、イングリッシュスピーカーのお宅の場合、英会話の練習もできます。そして食事付きの場合は費用をおさえてステイできます。学生寮は、友達が多くでき、上のレベルの語学学校生とも話せるチャンスがあるので、英会話の練習もできます。
4. 語学学校にも種類がある?

現地の語学学校には大きわけて下記3つ種類があります。私の場合、下記2番と3番の選択肢は留学前に知らず結果的に遠回りの留学となりました。せっかくの留学チャンス、留学からその後までの全体像を見て、目的に見合った学校を見つけることがとても大切です。
- 私立の語学学校
- 大学のキャンパス内にある私立の語学学校
- コミュニティカレッジ*や大学附属のESLコース
(1) 私立の語学学校

一般的に「語学学校」といえば、この私立の語学学校のこと。語学学校ごとに雰囲気もコースもかなり違います。TOEFLなどに特化した学校などもあるので、自分の希望に合った学校を探せるのもポイント。また、学生同士のパーティーや週末や放課後のアクティビティも充実している場合が多く、留学ライフを勉強だけでなく多方面から楽しみたい方にぴったりです。

(2) 大学のキャンパス内にある語学学校

大学内のキャンパス内に教室があったりするので、語学学校にいながらキャンパスライフを楽しみたい人へおすすめ。また、学校によっては一定のコースを終了するとそのままコミュニティカレッジ*や大学へ進学できるようなプログラムもあります。そのほか、例えば米国のUCLAなどでは現在はサティフィケイト・プログラム(Cerificate Program)と言って、マーケティングや会計など好きな科目を短期で学べるコースも設置されています(こちらはコース申請にあたって、TOEFLもしくはTOEICなどの一定レベル提出が必要)。憧れの大学の名前のついた証書は嬉しいですね。

(3) コミュニティカレッジ*や大学附属のESLコース

コミュニティカレッジや大学へ入学の際に、英語力がやや足りない学生は、こちらで補習を受けつつ、コミュニティカレッジや大学の授業も並行して受けるようなパターンもあります。しっかりと英語の土台を学べる上に、大学の授業についていくための英語教室なので、真剣な学生が多いのもポイントです。
*アメリカのコミュニテカレッジとは
通常2年制の学校で、日本で言う短大のようなイメージです。大学に行く人もまずはコミュニティカレッジに2年行って、そこから大学へ編入する人も多いアメリカ。学費も通常の大学よりもだいぶ安く済みます。
5. 留学する国・都市、学校、留学期間を総合的に決める

さて、全体像が見えたところで、留学する国・都市、学校、留学期間を総合的に計画して行きましょう。
前にお伝えしたように、どこの国・都市へ留学するかは費用面にも大きく影響します。そして、あなたが習得したいのはアメリカ英語なのかイギリス英語なのかそれともカナダ英語なのかなど、アクセントなども違ってくる上に、学校の種類や就労ルール、ビザ申請の有無など様々な違いが出てきます。そして、大学進学や就職まで視野に入れた留学を検討している方は、さらに選択肢が広がります。
学校は、語学学校にも種類があることを念頭に、大学などへの進学予定はあるのか、その場合どのようなコースを専攻し、どこの大学で学べるのかなど入念に調べましょう。
留学期間は自分の決めた進路に基づいて見積りましょう。私の経験からお伝えすると、初級レベルの英語からスタート→ビジネスレベルの英語を習得して帰国したい場合、半年ぐらいの留学だと短すぎました。私の場合は2年以上かかりました。「海外の雰囲気を楽しみたい」とか、「国際感覚を身につける」という点では、短い期間でも十分に行く価値はあると思います。
6. 宿泊、滞在先を決める

留学先の目処がたったところで、宿泊先も視野に入れて行きましょう。ハームステイか学生寮かルームシェアか一人暮らしなど予算も含め、メリット、デメリットなどを考慮して決めます。初めはホームステイで現地の生の生活を垣間見て、その後学生寮やルームシェアなどへ変更するのもおすすめです。
私の場合は、ホームステイを1ヶ月して、その後は学生寮へ移りました。語学学校自体はニューヨークのマンハッタンにあるものの、ホームステイ先はニューヨークのブロンクスでした。ブロンクスは治安が悪く、常に車の盗難アラームが鳴り続けるような、肌で感じる危ないエリアでした。ホストファミリー(家主)はスペイン語を話すプエルトリコ系の家庭。当時英語を話せない私にとって、スペイン語の家庭でも特に問題はありませんでしたが、私と同じ歳ぐらいの娘さんが一緒に住んでおり、彼女が「英語の先生」であるという、ある意味ラッキーな環境でした。彼女に色々と助けてもらったことは言うまでもありません。そして、ホストファミリーの作る美味しいプエルトリコ料理は、今でも良い思い出です。余裕のある時に再現してみたいなーと思っております。
語学学校に附属する学生寮では、別のレベルのクラスの学生たちとも仲良くなり、そこでより英会話力を伸ばすことができました。また、ニューヨークで一人で夜の街へ出かけるのはかなり勇気が必要でしたが、学校の生徒と一緒なら安心という意外なメリットも。現地のネイティブの友人もやはり、バーやクラブなどで出会うことができますので、ぜひその場で頑張って英語を使いましょう。(知らない人には絶対について行かないようにしてください!!)
7. 失敗は成功のもと!? 遠回りしない留学

私の留学は最終的に目的は達成したものの、実に「遠回り」でした。ご興味ある方は、「へーそういうパターンもあるのねー」ぐらいで適当にこの章はお読みください〜。この「遠回り」の失敗からの成功する留学のアドバイスは先ほどもお伝えした通り、入念な留学計画に加え、その後の自分はどうしたいのかをあらかじめ決めておくことがとても大切です。定めた目標を「最短」で達成するキーです。

私の場合、始めは6ヶ月の予定で憧れのニューヨークへ。embassy CES(現在は残念ながら閉校)というマンハッタンに位置する語学学校へ通いました。初級レベルのクラスにはアジア人が多く、中級以上になるとヨーロッパ系の学生が半数以上を占めます。しかし、6ヶ月が終わろうとする頃、残念ながら私の英語力はビジネスレベルには到底届かないものでした。留学=英語が身につくと思い込んでいた私が浅はかでした。そこで、さらに6ヶ月留学期間を延ばすことに決めました。しかし高額な語学学校の費用に加え、家賃もかなり高いため、悩んだ末、サンフランシスコへ移りました(ラッキーなことに当時はまだ家賃が高騰していませんでした)。語学学校も自力で探し、安めの場所へ変更。元々ビザは3年分取得していたので、難なく次の語学学校へトランスファー(学校を変更)できました。

私は「遠回り」してしまったと先ほどにもお伝えしましたが、それは英語力の伸び具合を誤って見積もったこと、そして入念な留学計画を立てていなかったことにありました。
ここで、ただ留学しているだけでは、英語力は伸びないという事に気づき、「コミュニティカレッジへ行く」という決断をします。とはいえ、入学に際してTOEFLと言うテストで一定の点数以上の結果を提出する必要がありました。私は、もちろん、「TOEFLって何?」と言うところからでした。こちらも色々と調べた結果、まずはTOEFLに特化したクラスがあるKaplanと言う私立の語学学校にトランスファー(学校を変更)し、そこでテストの傾向などを学ぶことにしました。TOEFLの難しいところは、アカデミックな内容である部分です。テストは文法だけでなく、生物学とかそういった今まで自分が英語で触れてこなかった領域のリーディング、ライティング、リスニング問題で埋め尽くされます。そのため、語学学校の授業も突然アカデミックな内容で、ついていくのがやっとでした。その後、なんとか自分に鞭をふるってテストに挑んだ結果、スレスレ合格点を取り、コミュニティカレッジへ入学することができました。

私が選んだコミュニティカレッジは、ロサンゼルスにあるサンタモニカカレッジ。温暖な気候とビーチカルチャーの行き交うエリアならではのオープンな雰囲気のキャンパスです。私の場合は日本の大学での専攻が経営学部だったため、アメリカのビジネスにも興味があり、ビジネス系のクラスを積極的に履修しました。友人にはグラフィックデザインなどを習得している人たちもいて、そのほかアートや会計など幅広いカリキュラムが用意されていました。カレッジの授業はネイティブの学生もたくさんいるので、ついていくのがやっとというのが本音。リスニング力をここで一気に上げ、そしてテスト前は(仕方なく)かなりの量のリーディングをしていました。その頃にはすっかりネイティブのお友達もでき、躊躇せずアメリカのネイティブスピーカーの輪に入っていくことができるようになっていました。

ちなみにアメリカではコミュニティカレッジ、もしくは大学を卒業した学生には、学生ビザのまま1年間アメリカで就労できる「OPT」というシステムが用意されています。私はこの「OPT」を使ってカレッジ卒業後は1年間ロサンゼルスで働いてから日本へ帰国しました。米国留学を検討している方は、ぜひこちらも視野に入れて計画されることをおすすめいたします。

そのほか細かい留学記はまたいつか更新したいと思います!!ここまでお読みいただきありがとうございました。
8. 海外留学って危険!?

ズバリ、海外は危ない場所がたくさんあります!!が、平和ボケから目覚めてしっかりとした自分を持っていれば、恐れることはありません。

知らない人へはついて行かない。常に周りに危険物や危なそうな風貌の人がないかを確認。危なそうな人に声をかけられたら逃げる!危ないと言われているエリアには絶対近づかない。貴重品は隠し持つ(カフェなどで席取りように置いたりすると数秒で消えます!)。ベロベロになるまで酔っぱらわない。テロの標的になるような場所へ祭日に行かないetc、、、ちなみに、各国にある日本大使館や外務省からの安全に関するメールサービス等もあるので、こちらもぜひご利用ください。自分の身は自分で守るという信念を忘れずに。

私の場合、ニューヨークのブロンクスに住んでいた頃、セントラルパークに住むというホームレスに、家までつけられました。幸い暴力的な人ではなかったので、無事家の中へ入ることはできましたが怖い思いをしました。また、サンフランシスコでは当時治安の悪いエリアも存在し、1本道を間違えるとかなりドープなホームレスに追いかけ回される可能性もありました。ロサンゼルスでは、絶対に近寄ってはいけないギャングの多いエリアがあるのですが、誤って通過。言うまでもなく映画で見るような、とても危ない雰囲気でした。生きててよかったです。そしてロサンゼルスのダウンタウンでは車上荒らしで車の中が空っぽに!!しかし、なぜかお財布だけは残っていました(ほっw)。などなど、盛りだくさんでした。

そういう怖いことも起こりうる反面、それぞれの都市らしい絵に描いたような美しい風景やおしゃれな街並みなど、体験して損はありません。何よりも、英語を少しでも話せるようになるだけで、景色もグッと広がり、人脈もグッと広がり、世界がグッと大きくなるのです!!

9. まとめ:英語がみるみる上達する方法

→POINT 1. 定めた目標を「最短」で達成するためには、入念な留学計画に加え、その後の自分はどうしたいのかをあらかじめ決めておくことがとても大切です。
→ POINT 2. 留学=英語が上達する訳ではなく、アカデミックな環境でリスニングとリーディングを時には追われるくらいの勢いで勉強し、英語を定期的にブラッシュアップすることが大切です。
→ POINT 3. せっかくの留学チャンスを活かして、自分よりも英語レベルの高い学生や、ネイティブと触れ合う機会を積極的に作ることが大切です。語学学校終了後のアクティビティなどには積極的に参加してみましょう。
→ POINT 4. 大学のキャンパス内にある語学学校がおすすめです。学校によっては一定のコースを終了するとそのままコミュニティカレッジや大学へ進学できるようなプログラムもあります。
→ POINT 5. 日本でTOEFLもしくはTOEICの点数を上げてから、海外の短期サティフィケイト・プログラムへ進むのもおすすめです。例えば米国のUCLAなどでは現在マーケティングや会計など好きな科目を短期で学ぶサティフィケイト・プログラムがあります。
→ POINT 6. 留学中に英語を使って働けるチャンスがある場合は、英語の上達に拍車がかかります。国ごとの様々な制度を調べて活用してみましょう。
最後に、、、
あなたの留学の目的はなんでしょうか。もう一度自分の目的を明確にしてから、どの種類の学校へ行くのか、どのくらいの期間行くのか、どのような留学ライフを送りたいのかなど検討してみてください。何よりも「総合的に決める」というのがとても大切です。全体像を見て、その留学がどのような位置づけでどのように自分を高めてくれるのか、その価値はあるのかなど、しっかり見極めましょう。
次回は英語学習教材編です。おすすめの教材とTOEFLの勉強方法をお伝えします。
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